JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
『連続で割っちゃ、ダメだった?』


『やっ、そーじゃなくて…

あぁっ!
俺ってなんでこうツメが甘いんだろっ』

そう何かを探し始める。


私が状況を問いただすと。

今連続で割ったバルーンの中に、エンゲージネックレスを仕込んでいた事が明かされ…

2人で大捜索が始まる。



『もうっ、なんでそんな大事な物そのまま入れるのっ?』


『いや、その方が入れやすくてさっ…
それに一応、リボンは付けてたんだけど…
赤の小さいヤツ』


『そんなのじゃっ…
この状態から探すには難易度高すぎなんだけどっ』

床はたくさんのバルーンと、赤い薔薇の花びらと、色とりどりの紙ふぶきで埋め尽くされてた。


『そーゆうなって。
こんな予想外のサプライズも楽しいだろっ?』


『…むしろ罪悪感を感じるサプライズなんだけど…
でも。

なんだか宝探しみたいで楽しいかもっ』


『だろっ!?
これも計算の上だからっ』


はいはい、と流すと。

おもむろに…
< 151 / 321 >

この作品をシェア

pagetop