JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
数日後。


目が覚めて、時間を確かめると…
朝の6時で。

アラームより少し早かったものの…
その状況に唖然とした。


「うそ…

……眠れた」



昨日はなんの変哲もない、普段と変わらない1日で。
響が疲れてるから性行為をしたわけでもなく。

ただ、なんとなく…
眠れそうな気がして、眠剤を飲まなかった。


ここ最近の眠気に任せて、何度かそれは試してみたけど…
いつも失敗で、結局眠剤がなければ眠れなかったのに。

中途覚醒もなく朝まで眠れた現状に…
驚きと、言いようのない嬉しさがふつふつと込み上げる。



「……憧子さん?」

呟いた声で起こしてしまったのか、響が眠そうに目をこすりながら私を伺う。


「っ、響っ…

ねぇ聞いてっ?
私眠れたのっ。
昨日は眠剤を飲まなかったのにっ…!」

あまりに嬉しくて。
起こしてしまったかもしれない事をそっちのけで、興奮気味に伝えると。


「え、すごいっ!すごいじゃん!」

響がパチリと、眠気から覚めて飛び起きる。
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