JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
変わってく、

変わってく…


響といると、色んな事が変わってく。



それはまるで、ゆっくりと観覧車が登ってくようで…

そうしてくれた響に、感謝の思いが込み上げたと同時。

その存在を必要だと思った。



一真が迎えに来てくれるのは、いつになるのかわからなくて。
それまで生きていくしかなくて。

そしてそのためには、響が必要。


そう思ってふと…


ー「憧子さんに、俺は必要?」ー

その質問を思い出す。



「…ねぇ、響。
前に質問された事の答えなんだけど…」

身体を解いて、その人を見つめると。
「質問?」と、不思議そうな顔が返される。


「うん…

私には、響が必要」


その瞬間。
目を見開いたその人が、動揺を滲ませる。



「こうやって眠れたのも、色々と変化してるのも…
全部響のおかげ。

だから…
私が立ち直るには、響が必要だと思ってる」


「っ…

嬉しいけどっ…
変化してるのは憧子さんの力だよ。

憧子さんにその意志があって、頑張って来たからだよ」
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