JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「それっ、こっちのセリフだからっ…

俺こそありがとう…」


「っ…
私は何もしてないのにっ?」


「してるよっ。
してる…

憧子さんこそ、いつも俺を受け入れてくれるし…
傍にいて、支えてくれてるっ。

俺も憧子さんがっ…
すごく必要っ」


私が、必要…

カシャリと、生(せい)の世界に繋ぎ止める鎖がはめられた気がした。



「ねぇ、響…

これからも、一緒にいてくれる?」


「っ…

いるよ?
それも、こっちのお願い」


そこで唇が重ねられて…

響の、甘いキスに溶かされる。



まるで、心まで溶かされてくようだった。





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