JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
さらに、寂しいのはそれだけじゃなく。

響の心が、決して手に入らないのも寂しいし…
ふと気付けば、身体まで。


最近は、思いっきりプラトニックだ。



いつからそれをしてないだろう?

そういえば、ただのキスもしてないし…
キスガムの唇愛撫も短い。


私に飽きたのだろうか…



いくら顔がちひろさんに似ていても。
愛のない相手と日々身体を重ね続けたら、そうなってもおかしくない。

響なら甘ったるい声で言い寄られる事なんて日常茶飯事だろうし…
誰か他の人としてるのだろうか?



そんなの嫌っ。

せめて身体は独占したい…






「ねぇ…

同じ身体ばかりだと、たまには他の人としたくならない?」

ベッドに潜るなり、つい探るような質問をしてしまうと。


「えっ…

他の人と、したいの?憧子さん…」


「っ、私じゃなくて!

っもう…
響に聞いてるのに」


「俺っ?

え、そんなタイプに見える?」


「っ、見えない、けど…
でも。

…響も浮気は、ダメだからね?」
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