JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
ずっと心配をプレッシャーに感じて来たのに…
響のそれは嫌じゃない。

決して私にプレッシャーを与えず、見守って、心に寄り添う心配だから。


そして、そんなふうに私の事を気にかけてくれてるのが…
申し訳ない反面、嬉しかったりする。




「…準備、しよっか」

2人とも仕事だから、いつまでも浸ってはいられない。


「んっ…

じゃあさっ、今日の朝食は豪華にバナナパフェにしよっか!」


「朝からっ?
それに、作れるの?」


「たぶん。
憧子さんの好きなアイス買って来てるし、今日暑いからちょうどよくないっ?」


好きなアイス…

それは、私の事を色々知りたいと言われてから、一緒に買い物した時に教えたもので。


いつのまに…

きっと眠れた時のお祝いとして用意してたんだろう。


だけど眠れなかった時を考慮して、こっそりと。
イベント事を避けてる私を考慮して、ささやかに。


この人は、なんてっ…

その繊細な優しい愛が、愛しくてたまらなくなる。



「…っ、うん。
楽しみにしてるっ…」

涙をのんで答えると。


髪が緩やかに撫でられて、そこにそうっとキスが…

優しく、長めに落とされる。
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