JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「っ…

うん、結婚しようっ…憧子さん」

そう言って、密着を緩めたその人が…



「…じゃあ、誓いのキス」

伏し目がちに私を見つめて、唇を重ねようとした。


「っ、そこまでするのっ?」

そんな名目がつけられたキスに、思わず戸惑うと。

近づいてた顔が、いったんコツンとおでこで合わさる。


「…ダメ?」

どこか切なげで、甘えるような響に…


喉の奥が詰まるほどくすぐったくなって。
胸が全部詰まるほど愛しさが込み上げる。



「っ…

いぃ、けど…」


「…

ん…
憧子さんを、生涯守るよ」


そうして交わされた、甘い、甘い…

誓いのキス。


お互いの身体に回された腕が、ぐっと巻き込むように締まっていく。



それは冗談でも…

嬉しさで埋め尽くされて。
痛いくらい、愛しくてたまらなくなる。




そして、そのあと食べたチョコバナナパフェも絶妙に甘くて。

今日の日を祝う、響の優しい愛が詰まったその甘さを…


私は一生、忘れないだろう。





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