JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「私にとって、1番大事な存在だって」


ぼろっと、涙が不可効力に零れ落ちた。

響は今、どんな顔をしているだろう…
どれほど胸を、高鳴らせてるだろう…


それはきっと、響が欲しくてたまらなかった言葉で…

そして、この関係の終わりを意味する言葉で。


ダメっ…
泣いちゃダメっっ…

必死に息ごと閉じ込めた。



「っ、彼とはねっ?
そのあとすぐに、別れたの…」


「っ、えっ…」


「っ、響のせいじゃないっ。

…私が、心変わりしただけ。

あんな事がなくたってきっと…
響がいなくなった時点でそうなってた。


でも彼はもちろん、巻き込んじゃった両方の親とか、なにより響に申し訳なくてっ…

今さらどうする事も出来なかった。


だけど、この前会ったら気持ちが溢れちゃって…
それに、響は帰って来たいんじゃないかと思って…

それでねっ?
この1か月、親同士のわだかまりを解いて仲直りさせてたのっ。

驚かせたくて、秘密にしてもらってたんだけど…」
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