JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
響とずっと…

ずっとキスしてたい。


だけど、これが最後のキスなんて…



そんなの嫌っ。

嫌だけどっ…


でも!



思いを立ち切るように唇を離した。




「っ…

…ありがとうっ」


「…

え、何が…」


「んっ…

今までありがとう」


途端。

戸惑ってた響が、何かを察したかのように目を見開く。


すぐさま私は、理由をまくし立てた。



「急でごめんねっ?
おととい、スーパーで母さんに会ったって話したでしょ?

母さん、私のせいでものすごくやつれてて。
どうしようか悩んでたんだけど…

今日ね?
ちゃんと話し合ったら、色々と解り合う事が出来て。

もうこれ以上心配かけたくないし。
響が言ってくれたように、今までを取り戻せる日が来たんだなって。

それで、家に帰るって話したらものすごく喜んでくれたから…
今まで心配かけた分、少しでも早く帰ってあげたくて」


咄嗟に、くるりと部屋を見渡した響は…
私の物が無くなってる事に気付いたのだろう。


「…っ、今から?」


「そう、今から。

っ、遅くなるって言ったんだけど、待っててくれるらしいから…」
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