JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
それからすぐに…

響と出会う前の日常が戻って来た。



「憧子っ!ドライブ行くぞっ?」


「……速攻ね」


秀人と母さんの連携プレーは相変わらずで、もう私が帰って来た情報が筒抜けだ。

そしてドライブに誘って来た事を考えると…
突然帰って来たからか、響と別れた事も察しがついてるんだろう。



「…悪いけど、そんな気分じゃないから」


「いいから付き合えっ!
話も、あるし…」


「話?
ここで話せば?」

私の部屋を提案すると。
その人は、それもそうかと隣に座った。


そして沈黙…



「…え、なんなの話って」


「やっ…
あのガキと、別れたんだろっ?

いいのか?それで…」


「だから、そんな呼び方やめてってば。

とにかく、彼とは別れたけど…
いいも悪いも、もう終わった事だから」


「…

けど…
そいつの事、愛してんだろ?」


その質問に、思わず見開いた目を返した。



「なんで、そう思うの…?」


「いや、わかるだろ…

お前がここまで、いいふうに変わったんだから」


そういえば、お義母さんもそんな事を言ってたし。
母さんも、私を見て元気な姿になったって…
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