JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「えっ…
っ、どーしたのっ?」


「っ、ごめんっ…
嬉しくてっ、もう我慢出来なくてっ…

よかった…
よかったよぉっ……」

そう泣きじゃくる成美。


もう私の事なんかどうでもいいのだろうと思ってたから…
そんなに喜んでくれるとは思わなかった。

その嬉しさと、さっきの感動が合わさって…
再び涙が込み上げる。



「やっぱり憧子にはその世界が似合ってる…

あんなに頑張ってたんだもんっ…
絶対っ、戻ってくるって信じてたっ」


「っっ…

うんっ、ありがとうっ…
ありがとう成美っ…」


信じてた…

その思いに、胸がぎゅうっと掴まれる。



「ありがとうなんてっ…

あたしバカだからさぁっ…
いつもごめんっ。
気の利いた事、何も言ってあげれなくてっ…

憧子が周りの心配をプレッシャーに感じてたからさぁっ…
私は普段通りでいようって、思ってたんだけどっ。

でもそれじゃダメな時もあって…
そのさじ加減がわかんなくって…
いつも憧子を怒らせちゃったよねっ?」


ぶわっと。

成美の隠されてた思いに涙が溢れた。


そうだったんだ…
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