JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
再び照明デザイナーを目指し始めた私は…


後日。

響の美容室で会った、前職の先輩に連絡を取った。


あの時の失礼を謝ると、響が言った通りちゃんとわかってくれてて。

さらに、しっかりフォローもされてたようで…
逆に先輩から、デリカシーがなかったと謝られてしまった。


そのおかげもあって。
お願いした復職のサポートを、喜んで引き受けてもらえただけじゃなく。
決まり次第、アシスタント的な事を手伝わせてもらう事になった。



ー「うちのお得意だから、今度来た時フォローしとくし…
あの人なら、わかってくれてると思う」ー


ありがとう、響…



その人が言ってくれた事、してくれた事は…

別れてからも、私を助けて守り続けて。



愛はそう、後から後から…

募るばかり。




そんな響や先輩の厚意、そしてこの事を喜んでくれた成美や親や秀人に報いるためにも…

今までのブランクを埋めるべく、空いた時間は照明の勉強に明け暮れた。



そうしてれば、この狂おしいほどの切なさも少しは紛らわせてた…





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