JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「だって俺、諦め悪いからさっ…」

そう続いた言葉で。


ー「俺はまだ、彼氏のつもりなんだけど」

「諦め悪くて、ごめん…」ー


いつだって引き下がらなかった響が浮かんだ。


なんだかそんな確実性のない約束でも、心の小指が繋がれた気がして…

その人をぎゅっと掴まえると。
さらにぎゅうっと抱き包まれて、濡れ髪がゆるりと撫でられる。




あったかい…


あったかい…


あったかい。



そう、私たちは生きている。



きっとゆるやかに、私の愛はあたためられて…




変化していくのだろう。





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