JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
そんな私を…

ネックレスも永遠に宝物だという状況にもかかわらず。


「っっ…
ありがとうっ。

中途覚醒が落ち着いただけで、十分過ぎるくらいなのにっ…

なんかもう、何もかも全部が報われる…」


響はそんなふうに受け止めてくれるから。


その海のように深く、夕陽のように切なくてあったかい愛を前に…

泣きそうなくらい愛しくてたまらなくなる。




「ヤバい俺、こんなとこで」と、手の甲を今度は目元に当ててたその人が…

「けどよく俺のアカウント見つけたねっ」と、その状態を切り替える。


「…うん。

友だち検索したら、美容師道具のアイコンとか、ちひろさんの名前が入ったユーザー名とかですぐにわかった」

少しやきもちを混じえてそう答えると。


途端その人は、「あっ」と目を大きくして動揺する。


「やっ…

ごめんっ!
その時(アカウント作成時)はまだ千景の事が好きだったからっ…

ごめんっ、すっかり忘れてたっ」


「忘れてたのっ?」


「だってユーザー名とか、そんなの気にしてなかったし…

ごめんすぐ変更する、って変更出来るのかなっ?」


「出来るとは思うけど…
なんにするの?」
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