JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
一真に募らせてた愛は…

あんなにも眩しくてキラキラ輝いてた愛は、もう戻って来る事はないけれど。


だけどそれは、決して葬られたわけじゃなく。


響や家族や親友の…

こんなにも優しくてあったかい愛に変わって、戻って来てた。


響がそれを教えて、取り戻してくれた。



「…ありがとうっ。
愛も笑顔も、もう戻って来ないと思ってたのに…

取り戻してくれて、ありがとうっ…」


「っ、これからだよっ。
これからもっといっぱい戻ってくる。

ほら、この観覧車みたいに…
ゆっくり巡って、次から次に戻ってくるよ。

いろんな形で。


例えばっ、いつか結婚したり子供が出来たり、さらにその子供が出来たりして…

そうやって紡がれた命とか出会いが、新しい愛になって戻って来たりっ?」


ふと、お義母さんのソウルメイトの話を思い出して…

いつか生まれて来る子供が男の子だったらいいな、と思った。






そして、結婚という言葉から…


ー「結婚しようっ…

…じゃあ、誓いのキス」ー


いつかの冗談を思い出す。


今となれば、あれは本当に冗談でしかなかったのだろうか…
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