JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
次の日の仕事帰り、レターセットを買って帰った。


手紙にしたのは…

親も秀人も、あまりメールするタイプじゃないって事と。
私自身この3年間、メールが煩わしくてほとんど使ってないから。

届いたメールは、大抵読まずに消去してた。


けどこっちがメールを送れば、当然返信が返ってくるだろうし…
それを防ぐためにも、一方的に送るだけの手紙にしたかった。

とにかく今は、関わられたくない。




とはいえ…

なんて書こう?


いつも食事で使ってるローテーブルで、ペンを持て余す。



結局2時間思い悩んで…


"心配かけてごめんなさい。
でも本当に大丈夫だから、どうかしばらくは何も聞かず、私のわがままを許して下さい。

あと、秀人にもそう伝えて下さい"

と、それだけ。


でも書かないよりはマシに思えて、肩の荷が少し降りた気がした。






なのに。

相変わらず毎日鳴り響く、親からの着信音。
それに加えて、日曜日は秀人からも。


なんだか、それじゃ納得いかないと責められてる気がして…
その音に追われてるような気がして…

電話が怖くなる。
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