JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
ツイッターに限らず、彼女の提案は比較的に私の的を得てるし。

ツイッターに例えれば、アカウント名を教えてとかフォローし合おうとかは言わない…
その深く干渉して来ない性格は楽だ。

だけど…



「これはっ?世界の絶景垢(アカウント)!

あとは~、心に響く名言垢とか…
あっ、照明デザイナーの垢もあったよ!」


「帰る」


「えっ、もう!?
明日休みでしょっ?」


「いいから会計して」

有無を言わさぬよう強めに言い放った。



いつもそうだ。

私が苦しんでるのを知ってるくせに。
呑気で、無神経で、楽しそうで…

たまに腹が立つ。


そんな彼女を、いつしか親友だとは思えなくなってた。



そうして、成美が働いてるバーを後にすると…

少し前から行きつけにしているクラブに向かった。


瞬間。

ビュウと早々の木枯らしが、私の身体を弄ぶように吹き抜ける。


思わず寒さに身を縮めて。

冷え切った11月の夜空を仰いで…
首元のネックレスをキュッと掴んだ。






会いたいよ…

ねぇ早く会いたいよっ…!



数え切れないほど、願った思い。
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