JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
会いたいよ、一真…

もう嫌っ、会いたいっ…
どうにかしてよ!会いたいよっ…



会えるくせに会えない理屈をつけて、会わない人がいる中で…

私は死んでもいいくらい会いたいのに、生きてる限り会えなくて。


だったら生きるのがバカバカしい…



バカバカしくて。


バカバカしくて。



ああ、もうっ…

なんでこんなに苦しいのっ?




そうふらふら彷徨って…


気付けば結局。

響のマンションから近い距離にある、成美が働くバーの前にいた。



なぜだろう…

腹が立つのに。
この関わりもシャットダウンしたかったのに。

彼女の元を訪れてしまう。




「あ~憧子っ!
いらっしゃい、なに飲むっ?」


私が家出してる事は、耳に入ってるはずなのに…
この深く干渉しない性格が楽だからだろうか。


それに情報も得られる。



「ところでさぁ!
さっき秀人くん来てたよっ?」


「え、そーなの?」


「うん、まぁ。
さっきだけじゃなく、ここ最近はよく来るけどねっ」


それは、家出した私を捜してると言っているようなもので…
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