JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
私はきっと心のどこかで…

親友だった彼女に縋ってた。


だけど現実はこうやって、いつもそれを踏みにじられる。

結局彼女はそうなのだ。



それでも行く当てのない私は、そんなくだらない話に付き合うしかなくて。


けど。

今日の私は、本当にいっぱいいっぱいで…


もう無理だと思った。




「帰る…」


「え、どこにっ?

っ、もーすぐ上がるから、うちで飲みなおそうよ!」


足下の荷物に気付いていたのだろう。
それはありがたい提案だったけど…

なんだか疲れて。
もうどうでもよくなってた。



「ごちそうさま…」

いつもの料金をテーブルに置いて。


12月の、凍てつく夜に身を投じた。



昼間の比較的緩やかだった寒さと打って変わって…
外気までもが、酷く冷たく私をあしらう。




このまま凍え死ねたらいいのに…

繁華街の端にある公園で。
冷たい石のベンチに座って、瞼を閉じた。



すぐにそれは、酔っ払いやナンパの声に遮られたけど…

ただ虚ろに聞き流した。
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