JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「ねぇ。
次の日曜って、セミナー?」
とある夕食後。
なんとなく気になって尋ねると。
「の、つもりだったけど…
どうしようかなって」
「どうしよう、か?」
「うん、前に受けたのと被ってるし…
憧子さんに行きたいとこがあれば、どっか連れてくよ?」
「え…
ううん、行きたいとこがあるわけじゃないの。
ただ、聞いただけ」
「…そっか。
じゃあセミナー行こっかな」
と、その話は意味なく終了。
だけど、つくづく仕事熱心な響に興味をそそられる。
「響は、なんで美容師になったの?」
「…
きっかけは、くだらないんだけどさっ…
例の、好きなコを振り向かせたくて」
「…ちひろ、さん?」
「そう。
千景とは、幼なじみでさっ。
気がつけば好きになってて…
だから少しでも気に入られたくて、髪とかカッコよくセットしてたんだけど…
そしたら髪いじるのが得意になって。
だんだん、オシャレとか器用とかって褒められるようになって。
そのうち、髪のセットとか前髪切るのとか頼まれるようになって…
それが嬉しくてさっ。
その道を極めたくなったし、千景に勧められたのもあって…」
次の日曜って、セミナー?」
とある夕食後。
なんとなく気になって尋ねると。
「の、つもりだったけど…
どうしようかなって」
「どうしよう、か?」
「うん、前に受けたのと被ってるし…
憧子さんに行きたいとこがあれば、どっか連れてくよ?」
「え…
ううん、行きたいとこがあるわけじゃないの。
ただ、聞いただけ」
「…そっか。
じゃあセミナー行こっかな」
と、その話は意味なく終了。
だけど、つくづく仕事熱心な響に興味をそそられる。
「響は、なんで美容師になったの?」
「…
きっかけは、くだらないんだけどさっ…
例の、好きなコを振り向かせたくて」
「…ちひろ、さん?」
「そう。
千景とは、幼なじみでさっ。
気がつけば好きになってて…
だから少しでも気に入られたくて、髪とかカッコよくセットしてたんだけど…
そしたら髪いじるのが得意になって。
だんだん、オシャレとか器用とかって褒められるようになって。
そのうち、髪のセットとか前髪切るのとか頼まれるようになって…
それが嬉しくてさっ。
その道を極めたくなったし、千景に勧められたのもあって…」