JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
そしてふと…

逃げるが勝ち、そう思うようにしてると言ってた事を思い出して。


それはきっと心が壊れないように、そう言い聞かせてたんだと思った。



罪悪感に苛まれながらも、頑張らないって言い聞かせてる私のように。




ー「彼女の気持ち考えたら、今はやっぱり会えないけど…
それでも、いつかはって」ー


そのいつかが訪れるよう祈りながら…

夕陽色の髪を優しく撫でた。








「愛してるっ…」


「んっ、私もっ…

愛してるっ…」


そうして私たちは、いつものように…
愛の言葉で粉飾して、お互いを身体で慰め合った。





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