JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「はァ!?
こんな朝早くに迷惑だろっ。
合流してから一緒に行くぞっ?」


「こんな朝早くにうるさい電話かけてきて、さっそく出掛けようとしてる人に言われたくない。
それに、秀人なら気に入られてるから大丈夫」


「いや、だとしてもなァ…
つか、和解したんだろっ?
たまには顔くらい、出してやれよ」


ほら、和解も筒抜け。
相変わらず、親との連携は抜け目ない。


「まだ会いたくはないのよ…

ねぇ、お願い」


「っ、わかった!俺に任せとけっ」


単純…

秀人はお願いに弱かったりする。


「で、どんな上着だっ?
つぅか…
部屋、勝手に入って、いいのかっ?」


「別に、秀人の事は信用してるし。
てゆーか、いつもズケズケ入って来てたくせに、なに今さら照れてるの?」


「ぃやっ、別にっ…照れてねぇーよっ!
レディファーストだっつの」


それ、使い方間違ってるけど…

あえて食いつかず、オシャレめな上着を頼んで電話を切ると。
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