私のかわいい弟はホモでした
お母さんは、救急車に乗ってすぐ、ひどい陣痛に襲われた
お父さんは、そんなお母さんの手を、ぎゅっと握って、もうすぐ病院だからねと声を掛ける
私も、なにか励まさなきゃと思って頑張ってと何回も叫んだ
でも、本当のところは、このままお母さんが死んじゃうじゃないかと思って、怖くて仕方がなかった
そうして、病院に着くとすぐ、お母さんは担架に乗せられて、分娩室へと運ばれていった
分娩室の前でお父さんとベンチに座って待ってるときも、怖くてたまらなかった
お父さんが、新しい家族ができるんだぞ、楽しみだなって声をかけてくれても不安はちっとも収まらなかった