ifの奇跡
過去と現在
久しぶりに沢山飲んだのに、しっかりとした足取りで駅の階段を降り改札を抜けた。
駅から自宅までの道は、最初は人通りも多くて明るいけれど大通りから中道に入ってからは人通りもほとんどなくなり、街灯の明かりだけが浮かび上がった夜道は少し怖かった。
まだ慣れないところだから…余計にそう感じてしまうのかもしれない。
自然と早歩きになっていく足。
マンションの少し手前にある大きな公園の横を通り過ぎようとした時…
誰かの話し声が公園の中から聞こえてきた……。
夜の公園は昼間とは違った空気を醸し出していて、普段の私なら絶対に近づいたりしないのに。
頭では行っちゃいけないって危険信号が出てたのに…その声の方向に足が勝手に向いてしまった。
周りは暗くて最初は何も見えなかった。
だけど、この茂みの向こう側にいるのは1組の男女だと言うことは分かっていた。
目がようやく慣れた頃、茂みの間から見えてきた2人の顔が浮かび上がる。
夕方エレベーターの中で目も合わせなかった彼らの、あの余所余所しさが嘘のような二人の濃厚なキスシーンに頭を殴られたような衝撃を受けた。
駅から自宅までの道は、最初は人通りも多くて明るいけれど大通りから中道に入ってからは人通りもほとんどなくなり、街灯の明かりだけが浮かび上がった夜道は少し怖かった。
まだ慣れないところだから…余計にそう感じてしまうのかもしれない。
自然と早歩きになっていく足。
マンションの少し手前にある大きな公園の横を通り過ぎようとした時…
誰かの話し声が公園の中から聞こえてきた……。
夜の公園は昼間とは違った空気を醸し出していて、普段の私なら絶対に近づいたりしないのに。
頭では行っちゃいけないって危険信号が出てたのに…その声の方向に足が勝手に向いてしまった。
周りは暗くて最初は何も見えなかった。
だけど、この茂みの向こう側にいるのは1組の男女だと言うことは分かっていた。
目がようやく慣れた頃、茂みの間から見えてきた2人の顔が浮かび上がる。
夕方エレベーターの中で目も合わせなかった彼らの、あの余所余所しさが嘘のような二人の濃厚なキスシーンに頭を殴られたような衝撃を受けた。