ifの奇跡
男性メンバーは桂子の彼氏の淳君(じゅん)そして友人の哲平君と冬吾。
女性メンバーは桂子と美沙と私の計6人での合コンという名の飲み会が始まった。
みんな話しやすくていい人達ばかりだったけど、その中でも冬吾とは初対面だとは思えないほど気が合った。
フィーリングがピッタリ合う人ってきっとこんな人のことを言うのだと思った。
合コンの二次会は駅前にあるカラオケのオールで朝まで歌いまくり。
この日は楽しすぎて、私もついつい深酒をしすぎてしまった。
始発の電車に乗って美沙と2人で帰るつもりが、酔いつぶれた私を連れて帰るのは美沙1人では大変だという事で哲平君と冬吾も一緒に送ってくれることになった。
帰りの電車に揺られていたら、途端に気分が悪くなった。
座っている私の目の前には、つり革につかまり心配そうな顔で私を見ている冬吾の顔。
胸の奥から込み上げてくる物をこんな所で出すわけにはいかなくて………
覚悟を決めて……飲み込んだ。
やっとの思いで気持ち悪さに耐え地元の駅のトイレに駆け込んだ瞬間、胸の中に溜め込んだものを全て吐き出した。
涙目になった鏡に映る自分の青白い顔を見ながら
“ 終わった ”
完全にそう思った。
友人の先輩とは言え、初対面でこんな醜態を晒してしまってはもう次はないだろう…。
けれども予想に反してそれからもみんなで集まったり定期的に遊ぶようになっていった。
6人で会う事もあったけど元々は桂子と淳君が恋人同士だし、その後に美沙と哲平君も付き合うようになり自然と私と冬吾の2人だけで遊ぶ事が増えていった。
だけど私と冬吾の関係はあくまでも友人としての付き合い。
敢えて、そうしていたと言った方が正しいかもしれない。
初めて会った合コンから数日後、桂子から聞いたのは
実は私の写メを見た冬吾が私を紹介して欲しいと桂子に頼んでいたという事だった。
それを聞いた時は素直に嬉しいと感じたけど…私は冬吾とは友達でいたかった。
女性メンバーは桂子と美沙と私の計6人での合コンという名の飲み会が始まった。
みんな話しやすくていい人達ばかりだったけど、その中でも冬吾とは初対面だとは思えないほど気が合った。
フィーリングがピッタリ合う人ってきっとこんな人のことを言うのだと思った。
合コンの二次会は駅前にあるカラオケのオールで朝まで歌いまくり。
この日は楽しすぎて、私もついつい深酒をしすぎてしまった。
始発の電車に乗って美沙と2人で帰るつもりが、酔いつぶれた私を連れて帰るのは美沙1人では大変だという事で哲平君と冬吾も一緒に送ってくれることになった。
帰りの電車に揺られていたら、途端に気分が悪くなった。
座っている私の目の前には、つり革につかまり心配そうな顔で私を見ている冬吾の顔。
胸の奥から込み上げてくる物をこんな所で出すわけにはいかなくて………
覚悟を決めて……飲み込んだ。
やっとの思いで気持ち悪さに耐え地元の駅のトイレに駆け込んだ瞬間、胸の中に溜め込んだものを全て吐き出した。
涙目になった鏡に映る自分の青白い顔を見ながら
“ 終わった ”
完全にそう思った。
友人の先輩とは言え、初対面でこんな醜態を晒してしまってはもう次はないだろう…。
けれども予想に反してそれからもみんなで集まったり定期的に遊ぶようになっていった。
6人で会う事もあったけど元々は桂子と淳君が恋人同士だし、その後に美沙と哲平君も付き合うようになり自然と私と冬吾の2人だけで遊ぶ事が増えていった。
だけど私と冬吾の関係はあくまでも友人としての付き合い。
敢えて、そうしていたと言った方が正しいかもしれない。
初めて会った合コンから数日後、桂子から聞いたのは
実は私の写メを見た冬吾が私を紹介して欲しいと桂子に頼んでいたという事だった。
それを聞いた時は素直に嬉しいと感じたけど…私は冬吾とは友達でいたかった。