ifの奇跡
母の陶芸教室の展示会が開催された。
母と母の友達のよっちゃんを乗せて3人で展示会会場に向かった。
母の作品をまだ一つも見ていなかった私は、正直驚いた……。
母の初めての作品は “ 夫婦茶碗 ” だった。
形はまぁ…売っているものに比べたらアレだけど、手作り感があってすごく味とぬくもりのあるいい作品だと思った。
「お母さん、初めてにしては上手に出来てる…すごいね。私、正直言ってもっと下手かと思ってた。」
正直な感想を口にすると母は嬉しそうに
「これは、莉子へのプレゼントだからね。いつか愛する人と結婚したら使ってもらえるといいなぁって思って。」
え…私への?
母のその言葉に言葉が詰まりそうになった。
「お母さん、ありがとう。いつか…そんな日が来たら大切に使わせてもらうね。」
その日の母の笑顔は今も忘れることが出来ない。
母と母の友達のよっちゃんを乗せて3人で展示会会場に向かった。
母の作品をまだ一つも見ていなかった私は、正直驚いた……。
母の初めての作品は “ 夫婦茶碗 ” だった。
形はまぁ…売っているものに比べたらアレだけど、手作り感があってすごく味とぬくもりのあるいい作品だと思った。
「お母さん、初めてにしては上手に出来てる…すごいね。私、正直言ってもっと下手かと思ってた。」
正直な感想を口にすると母は嬉しそうに
「これは、莉子へのプレゼントだからね。いつか愛する人と結婚したら使ってもらえるといいなぁって思って。」
え…私への?
母のその言葉に言葉が詰まりそうになった。
「お母さん、ありがとう。いつか…そんな日が来たら大切に使わせてもらうね。」
その日の母の笑顔は今も忘れることが出来ない。