ifの奇跡
引っ越しの断捨離もどうにか終わり、捨てた物も沢山あった。
そして3月の下旬に、私たちは東京へと移り住んだ。
東京での住まいは、ひとつのマンションが社宅になっていて今までの団地のような社宅から綺麗なマンションの社宅に変わった。
築10年にも満たない物件で、中も広くキッチンも憧れの対面キッチンだった。
一瞬、テンションがあがりかけたものの、いつもの彼と私の食事風景を思い出し心が冷めていく。
いくら環境が良くたって私たちの間には会話もないのに………。
お兄さん達の手により運び込まれていく段ボール。
私も黙々とまずキッチンから片付け始めた。
キッチンには戸棚も据え付けられていたから、古い物は処分してきた。
彼はリビングの片付けを終えるとキッチンに来た。
「君も少しは休憩したら?一度に無理しなくてもいいから、今日の夜は外に食べに行くんだし。」
「あ…うん。そうだね。じゃあちょうどキリもいいし休憩にしようかな…。」
「そうするといいよ。」
そう言って冷蔵庫からペットボトルのお茶を2本取り出すと、そのうちの1本を手渡してくれた。
そして3月の下旬に、私たちは東京へと移り住んだ。
東京での住まいは、ひとつのマンションが社宅になっていて今までの団地のような社宅から綺麗なマンションの社宅に変わった。
築10年にも満たない物件で、中も広くキッチンも憧れの対面キッチンだった。
一瞬、テンションがあがりかけたものの、いつもの彼と私の食事風景を思い出し心が冷めていく。
いくら環境が良くたって私たちの間には会話もないのに………。
お兄さん達の手により運び込まれていく段ボール。
私も黙々とまずキッチンから片付け始めた。
キッチンには戸棚も据え付けられていたから、古い物は処分してきた。
彼はリビングの片付けを終えるとキッチンに来た。
「君も少しは休憩したら?一度に無理しなくてもいいから、今日の夜は外に食べに行くんだし。」
「あ…うん。そうだね。じゃあちょうどキリもいいし休憩にしようかな…。」
「そうするといいよ。」
そう言って冷蔵庫からペットボトルのお茶を2本取り出すと、そのうちの1本を手渡してくれた。