ifの奇跡
ここに彼女がいる事は分かっていた。

だけど彼に聞かれた時に答えたのは私。

彼女のいる東京に…彼と共に来る事を決めたのは私自身だった。


それからも彼は毎日、夕食の時間に私の1日の行動を聞くようになった。

ただ聞くだけというよりも、私の1日の行動を確認しているようにも感じられた。


私の考え過ぎかもしれない…。

だけど、夜の頻度も更に増えてきていたし…

それに彼は東京に来てから、その行為の時には異常な数の印を私の体に付けるようになっていた。

これでも、気にし過ぎなのだろうか………。

私には、彼が何かに怯えているようにも見えた。


東京に来てから半月が経った頃、美沙から電話があった。
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