流れ星
そんなことを考えて
いると隣で宏樹が
声をかけてきた。
「ど―かした?」
「ううん…これからよろしくね」
「お―!!」
そんな会話をしてから
私は麻樹の席に向かった
「ひろき…がいた」
「えッ!!ひぃ君この学校
じゃないでしょ?」
'ひぃ君"とは麻樹が私
の元カレの"弘樹"を呼ぶ
ときに使っていたあだ名。
「弘樹と同じ名前の…宏樹」
「またすごいタイミングだね。
彩香の近くにまた宏樹が
現れるなんて…」
麻樹が驚いて言う。
「宏樹と弘樹は違うから」
そう…
名前が同じでも
宏樹は宏樹。
私が好きだった弘樹
じゃないんだ。