ラブ×コントロール


少しして、カイが口を開いた。


「……とりあえず、俺ん家行くか?」


えっ…?


「はっ…!?」


私が驚いてると、カイは慌てながら口を開く。


「バカっ…!変な意味じゃねーよっ、おまえん家ちょっと遠いだろ、何か着替えねーと風邪ひくだろうがっ」


「えっ…あっ、まぁ~」


そういう意味か…。
突然ビックリした。


男の人にそんな事言われたの初めてだったし。


仕方なくカイの言葉に甘え、私はカイの家に一緒に向かう事にして電車に乗り込む。


ヤバイ…。
私、なんか緊張してる?


違う!そんなんじゃないっ…。


電車に揺られながら、私は心の中で自問自答していた。


ーー


そしてカイの家に着くと、ちょうど出かけようとしていたカイのお母さんが出てきた。


「げっ…母さんっ」



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