ラブ×コントロール
そんなある日、私がジュースを買いに自販機に行こうとすると、
「えっ?」
カイ?
販売機前には、カイと1年の女子が…。
何か声かけられてる?
またファンの子かな。
私はその場で一旦足を止め、そのまま引き返そうとすると、その女の子の話し声が聞こえてくる。
「先輩っ、咲原先輩とよく話してますよね?」
「えっ?あ~」
「付き合ってるんですか~?咲原先輩とっ」
えっ…!?
あの子何言って…。
私が心の中で否定しようとすると、
「いやっ、別に付き合ってねーよ?アイツとは何も関係ねーよっ」
「そうなんですかぁ~?良かったぁ~!」
……えっ…?
“何も関係ない”…なんて、
私はその場で動けずにいた。
そんなの…当たり前だけど、私も心の中で否定したけど。
何…?ショック受けてんの私。
怒って言い返しにいかなきゃ…。