ラブ×コントロール
「うん…水内くんの行きたい所でいいよ」
「そう?分かった、考えておくよ」
「…うん」
私がそう言うと、私達はまた歩きだした。
……OKしてしまった。
でも…別にいいんだ
これで
水内くんは優しいし、
一緒にいて落ち着く、
アイツと違って、ムカつく事もない、
だから…別に…
ーー
次の日、私が水内くんとデートする事を絵美に話すと、絵美は驚く所かため息をついた。
「はぁ―…宇美~何でOKしたの?」
「…だって別に断る理由なんてないし」
「本当に?」
「うん」
「本当にそれでいいの?」
「うん…デートするだけだし、いいのっ」
「はぁ―…」
絵美にため息をつかれながら、私は窓の外を見る。
“本当にそれでいいの?”
別にいいんだよ…絵美。
そして、昼休みに水内くんから“今週の日曜午後1時に駅前で”と約束した。