ラブ×コントロール


そしてデートの次の日。


私は何となく授業に出るのが面倒で、4現目をサボっていた。


はぁ―…授業サボるのなんて久しぶり。


誰もいない屋上で寝っころがる。


目をつぶって、水内くんやカイの事を考えてみる。


でも、何をどう考えればいいのか分からずに一旦目を開けた。


「はぁ―…何してるんだろ私…」


その時ドアを開ける音が聞こえた。


キィ…


えっ―?


私は上半身を起こして、ドアの方を見る。


「カイ…?」


ドアの前に立っていたのはカイだった。


「おまえ、何で授業サボってんだよっ?」


「何でって…別にっ」


カイに向かってそんな態度を取ると、私は正面を見た。


すると、カイは私の隣に座ってきた。


「なっ、何よっ?勝手に隣に座らないでよっ」


「俺の勝手だっ」


「何それ?だいたい何であんたもサボってるのよっ」


「それも、俺の勝手だっ」


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