ラブ×コントロール


その時、


キーンコーン♪


授業が終わったチャイムが鳴った。


その瞬間私達は止まった。


そしてカイが立ち上がる。


「…戻るぞっ」


「えっ!?何か言いかけたんじゃっ…」


「うるせ~とにかく…そういう事だっ」


「えっ…」


勘違いじゃなければ初めて見た、カイの少し照れた顔を…。


もしかして、私がサボってたからカイも来たの…?


…何て思ってしまうじゃん、バカ。


何なのよっ、コイツ…。


私、何かカイに振り回されてるのかも。


私はそんな事を思いながらも、心の中のわだかまりが少しなくなった事に気づいた。



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