ラブ×コントロール
大切なモノ
ある日の放課後。
私は絵美を追いかけて、一人で勝手につまづき膝をすりむいてしまっていた。
手当てをしてもらいに、保健室へ向かった。
「はぁ~最近運動不足かなぁ?こないだもマットでこけたし…」
一人でぶつぶつ言いながら保健室のドアを開けようとすると、ガラス窓から保健の先生と水内くんの姿が見えて話し声が聞こえてきた。
「水内くん、本当にお母さんに連絡しなくて大丈夫?一人じゃ危ないわ…」
「はい、大丈夫です、母は仕事で来られないと思うので」
「う~ん困ったわね、先生は今から職員会議だし……あら?咲原さん?」
ヤバッ!先生に気づかれた。
っていうか、手当てしてもらいにきたんだから別にいいのか…。
何か、今の話聞いてて良かったのかなって思ったり…。
少しためらいながら私は保健室に入り、膝を手当てしてもらう事に。