ラブ×コントロール
すると先生が、私の手当てを終えると思いついたように口を開く。
「そうだわ咲原さん、あなた水内くんと同じクラスよね?」
「はい?」
「途中まででいいから水内くんと一緒に帰ってあげてくれないかな?」
「えっ!?」
「彼、けっこう高い熱があるのに、お迎えが来れなさそうだから、でも一人は心配でしょ?」
突然の事に私は驚く。
でも…水内くん熱あるんだ?
そういえば今日顔が赤いような…?
そう思いながら私が水内くんの顔をチラッと見ると、
「先生、僕は大丈夫です」
「けど…ね、咲原さんお願いっ」
「あっ…はい…」
先生にお願いされ、私は承諾する事に。
水内くんとはあれからまともに話してなくて少し気まづいけど…。
さすがにそんな水内くん放っておけないっ。