ラブ×コントロール


この感情の先に何が待ってるのか……


怖い…


私達の関係変わっちゃうのかな?


そう思いながら、私は少し斜め前のカイを見る。


“その気に”って…


カイにそんな事言われたら、私もその気になってしまいそう。


……って…バカだな私。


歩きながら私はカイの手を見る。


触れられたくなかったわけじゃない…でも、


意識してしまって、とても…


“咲原さん、僕の事も見てくれないかな”


水内くん…私は……



そんな私の思考を止めるように、カイが立ち止まる。


「ちょっと寄っていいか?」


「えっ?あっ…本屋?うん」


そして私達は本屋に入る。


「何?野球雑誌とか?」


「い~や」


「じゃあ何?」


「おっ、あった!ジャンプ~今日発売日なんだよなっ」


「………あっそ…」



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