ラブ×コントロール
なかなか男前だな…あの人。
ピッチングも凄かったし…なかなかの男ね。
私が出ていく野々村くんを見ながら、冷静に分析していると、頭をパシッと叩かれる。
「ったぁ~!」
「何ボケッとしてんだよっ?帰るぞっ」
「うん…」
そして私達は本屋を出ることに。
雨はまだ降っていて、また傘を指して歩く。
「野々村くんと、野球の話?」
「あぁ…」
「そぅ…」
「おまえ、まさかアイツがタイプか?」
「はっ!?何で?そんなわけないよっ」
「ど―だか、おまえフラフラしてるからなっ」
「何よそれっ?いきなり文句っ?」
「まぁ…いいやそれより、あれ…約束したよな?」
「えっ?」
カイの方を向くと、カイは少し照れくさそうに口にした。
「こないだの…夢の話」
「あ~うん…」