ラブ×コントロール
「あ~そういえばそうだな……あっ…おまえまさかっ?」
「えっ?あっ…違うからね!別にあんたの名前が“海”だから好きとか、そんなんでもないからね!」
「ふ~ん?」
カイはニヤニヤしながらそう言った。
コイツ…バカだ、本当に違うのに。
だって…海を見てると心が開放された気持ちになるけど、カイを見ても…そうは感じないから。
私は海を見ながらそんな事を思った、カイと海にいる…そんな不思議な感じも。
「ねぇ…あんたファンの子とかいるに、彼女とか…作んないの?可愛い子もいたじゃん」
「はっ?何だよ急に」
「だって…」
どうして私の事誘ったのか、しかもクリスマスに…。
期待するじゃん…なのに。
私がうつむいてると、カイがそっと口を開いた。
「彼女は…」