ラブ×コントロール


水内くんにそう言われ、一緒に教室を出ていく途中、私はカイと目が合ったけど、お互いそれとなくそらしてそのまま屋上に向かった。


「どうしたの?水内くん」


「突然ゴメンね?実はクリスマスに渡せなかったプレゼント渡したくて」


「プレゼント?…もしかして用意してくれてたの?」


「うん、そうだよ」


水内くんはそう言うと、プレゼントらしき子袋を取り出して私に差し出した。


「咲原さん受け取ってくれる?これ」


「あっ…でも私水内くん家行かなかったし、それにそんなプレゼントもらうわけには…」


「そんなの気にしなくていいよっ、それにたいしたもんじゃないから本当に受け取ってくれると嬉しいんだ」


私の手を取り、水内くんは手のひらにプレゼントを乗せる。


「あっ…ゴメン、私用意してなくて」


「いいんだよ、僕があげたいだけだから、ねっ?」


「うん……ありがとう水内くん」


「うん」



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