ラブ×コントロール
「…どうだろ?悩み中?」
「え~まだ?もう今日なんだよっ?」
「うん、分かってるけど…あっ先生来たよ?」
「あっヤバっ」
絵美の言った通り、そんな事を考えていると、一日はあっという間に終わってしまった。
キーンコーン♪
「はぁ―」
何だか一気に気が抜けた。
そう思って机に寝そべる。
見ると、カイは一平くん達と部活に向かったし、絵美は幹野くんを追いかけて行ったし、水内くんはというと…。
「あれ?もういない」
う―ん…
やっぱりムリっ!
そう思って私は立ち上がり、教室を出て帰ろうとすると、水内くんが図書館へ入って行くのを見つけた。
その場で少し考えこんだあと、迷ったあげく私は水内くんを追いかけた。
中に入り、本を選んでた水内くんに声をかけると、水内くんは優しく微笑みながら口を開いた。