ラブ×コントロール
カイのわけの分からない言葉に呆れた私は、無視して歩き出した。
けど…
あ~もうっ!
私はカイに向かって下を向きながら歩いてくと、カバンからチョコを取り出しカイの胸に叩きつけた。
「えっ?マジで…あんの?」
「言っとくけど、お父さんに渡すの間違って持ってきただけだからっ!」
それだけ言って私はまた歩き出そうとする。
「おいっ!宇美」
「…まだ何かっ?」
「サンキューなっ」
「………っ!」
いつもの様な無邪気な笑顔を見せるカイに、私は何も言わずに帰ることに。
…ったく、調子いいヤツ。
結局二人にあげちゃった…。
しかも何て可愛くない渡し方。
はぁ―…
やっぱり私、アイツの前だと素直になれない。