ラブ×コントロール
そして、今日も水内くんの家に向かおうと帰り支度をしてると、カイが部活に向かう為教室を出ていったのが見えた。
その姿を、私は思わず見ていた。
そしてカバンを持って、私も教室を出ようとすると、日直の仕事をしてた一平くんに声をかけられる。
「咲原っ」
「…何?一平くん」
「アイツ…別に調子悪くねーよ?」
「えっ…?何が?」
「ほら、去年咲原が水内に誘われた時…アイツちょっと調子悪くなったろ?」
「あぁ…」
あれは私のせいだったの?
「いや~俺ビックリだよ、アイツも成長したよな」
「別に、成長とかじゃ…私の事は関係ないよ、カイの調子に」
「……本気でそう思ってる?」
「……えっ」
「いや、絵美ちゃんが必死に本道に頼んでるからさっ“宇美を止めてよ”って、まぁ幹野に止められたけど」