ラブ×コントロール


そして家の前に着くと、家の玄関から私のお母さんが出てきた。


「あら宇美、帰ってたの?今日は早いわ…ねっ?」


ヤバッ!
お母さん、カイに気づいた!


ってそりゃ気づくよね?


どうしよう、とりあえず言い訳しないとっ。


「お母さん、ちっ…違うの!ちょっと送ってもらっただけだからっ」


すると、カイは私のお母さんの方を見て頭を下げた。


「あっ、本道カイです」


「あらあら~こんにちわっ、ありがとね~あっ、上がって上がって~」


「あっ、いえ俺は…」


「おっ、お母さんいいからっ!」


「何言ってんの宇美っ、彼がいたんならちゃんと言いなさいっ」


「は―っ!?何言ってんのっ、違うって~カッ…本道はただのクラスメイトだってばっ!」


「あらっ、そうなの?」



< 202 / 364 >

この作品をシェア

pagetop