ラブ×コントロール


「宇美…あんた」


そんな私に、両親は目が点になっていたように驚いていた。


ヤバッ…何だこの空気。


「あっ、とりあえず食べよ?」


私が笑ってそう言うと、両親はその後何も言わずご飯を食べた。


ご飯を済ませた私は部屋に戻る。


はぁ―
思わず親にあんな事言ってしまった。


だって、口が…


ため息をついたままベッドに倒れこんだ私は、そのまま眠りについてしまった。


そして次の日の朝。


学校へ行く支度を終えた私が、玄関で靴を履いてると。


「宇美、昨日のあんたの言葉で気づいたけど、本道くんって桜川のピッチャーの?」


「えっ?あ~うん」


「お父さんが言ってたわよ?去年はおしかったなって」


「うん…」


「今年は行くといいわね?甲子園」


「うんっ」



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