ラブ×コントロール
「でも、あんたいいの?」
「何が?」
「何が?って…夕方クラスの子のお家寄ってるの、本道くんの所じゃないんでしょ?」
「うん……今はいいのっ」
私の言葉にお母さんは、少しため息をついた。
「そう…?じゃあ気をつけてね」
「うん、行ってきます」
いいも何も…
私の今すべきことは、水内くんのお家の助けになる事だから。
心の中で私は勝手にそう決めつけていたんだ…きっと。
そして、学校に着き教室に入ろうとすると、絵美に迎えられた。
「宇美~大丈夫?体は?」
「うん全然平気、ありがとっ」
「そっかぁ、良かったぁ~でもね…?」
絵美はそう言うと、ニヤッとしながら教室の中を見渡す。
私も教室の中を見渡すと、クラスメイト達がみんなニヤニヤしながら話している。
げっ…この空気は。