ラブ×コントロール
すると、クラスメイト達が私に気づいた。
「姫の登場やっ」
「本当~王子はまだかしらね~」
はっ!?
姫?王子っ!?
私がそう思ってると、カイが一平くんと一緒に教室に入って来るのが見えた。
げっ…カイ、あんた今入ってきたらっ。
「おーすっ」
何にも気にしてないような笑顔で、カイが入ってくると、その瞬間を待っていたかのようにクラス中が騒ぎ出した。
「よっ王子!昨日はカッコ良かったぞっ」
「おまえが野球以外でカッコいい所なんて初めて見たぜ~」
「キャー!ベストカップル~」
なっ…!?
やっぱり、昨日のことで!
恥ずかしさから私はカイを見た。
だって…さすがに昨日の帰り際のカイを見ると、いい気しないんじゃ…?