ラブ×コントロール
「はぁ…面倒くさそう、なりたくないな」
私は小声でボソッと呟く。
「誰か、立候補してくれる方はいませんか?」
水内くんの声に、誰も反応せず先生も困ったなという顔をしている。
すると水内くんが先生に提案する。
「それでは先生、僕から推薦してもいいですかね?」
「あぁそうだな、このままじゃ決まりそうにもないし」
へぇ~推薦か、
なかなか攻め込むな水内くん。
感心しながら私がまた前を見ると、
んっ?
何か今目があったような…?
気のせい?
そう思ってると、
「では、僕から指名します。咲原さんっ」
「えっ!?」
「咲原さん、あなたでお願いします」
ウソ!?私っ!?
「えっと…私?」
私は自分を指差しながら水内くんに聞く。
「はい、咲原さんあなたです」
すると水内くんが、ニッコリと私に笑顔を向ける。