ラブ×コントロール
「何だよ、監督の話もう終わったのか?」
「あぁ、たいした話じゃねーよ」
「何よあんた、一人で合宿所に行けないの?もしかして怖がり~?」
「はぁ!?何だその言いぐさはっ、言っとくがな俺は王子かもしれねーけど、おまえの事は姫だなんて誰も思ってねーよっ!」
「はぁっ!?誰もそんな事頼んでないし、あんたも王子じゃないわよっ!」
「んだと―!」
久々に言い合いが始まってしまった私達を、一平くんがまたもや止めに入る。
「まぁまぁ、で?咲原珍しいよな練習見にくるの、何かコイツに言いたい事があるんじゃねーの?」
一平くんの言葉に、カイは少し驚いた顔をしていた。
「えっ?…何だよおまえ、まだ何か言いたいのか?」
「別にそんなんじゃ…ただちょっと…」
「ちょっと…何だよ?」
私がうつむいてると、カイは私の顔を覗き込んできた。