ラブ×コントロール
強がり
そして、夏の地方予選一回戦目の日がやってきた。
けど、今日は学校で私は教室にいる。
そう、野球部は今頃試合中なのだ。
桜川…勝ってるかな?
私は気になって、授業を真面目に受けずに窓の外を見ていると、
「咲原!野球部が気になるのは分かるが、今は授業中だぞっ」
「そっ…そんなんじゃないです!」
先生にそう言われ、私は否定したものの、教室からはからかいの声が飛ぶことに。
すると、先生も思いついたと言わんばかりの顔で口にする。
「よし、バツとして今日の授業のノート取った所コピーしてうちのクラスの野球部に渡しとけよっ」
「え―っ!?そんな~」
キーンコーン♪
「よし、今日はここまでだ」
私の声を遮るようにチャイムが鳴り、先生は出ていってしまった。
最悪だぁ…。
その時、ふいに水内くんと目が合った。
水内くんは私に優しく笑いかけると、また前を向いた。
水内くん…?
そうだ、私水内くんに言わなきゃ…。